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デジタルとSNSで大きく変わった

  • Toshio Inose
  • 2022年9月1日
  • 読了時間: 2分

デジタルカメラで、これまでのフィルムでは撮れなかった表現が可能になり、撮影者の未熟な技術をカバーできるようになった。これは、写真の中身=何がどう写っているかに影響したと思う。


SNSで、誰でも自分の意見を発信できるようになり、写真の質は大きく変わった(というか、落ちた)。特筆するところのない写真に「いいね!」や「すごいですね」という無知で経験が少ない人の意見が書かれることになった。個人の感想は、写真の出来不出来とは関係ないのだが、その個人の感想がその写真の「ウケ」を表し、「ウケ」る写真が「良い」写真と言われるようになった。全ては、金儲けのためのマーケティングのおかげだ。また、他人の写真を批評することはNGな空気もあり、結果、「あなたの写真は全部正解」のようなお花畑思想が広がり、写真はなんでもかんでもOKになった。下手も味。


「個人の意見の相違」「それはあなたの考えでしょう?」というまことに独りよがりで他者を受け付けない指摘が、批評を真っ向から受け入れない土壌を作ったのもあるだろう。


今や、褒めるしかできない文化になった。Youtubeのネガティブな意見は封印され、その元凶たる他人に対する攻撃を匿名の名の下に書き込む社会性の乏しい輩は、他のターゲットを探して自らの攻撃性を発散しようとしている。そして、世の中はポジティブという隠れ蓑を背負った、素人さんの中身のないコタツ談義的な全肯定な空っぽのクリエイティブ蔓延している。


これも時代の変化というのだろうが、個人的には変わらないものがあって良いと考えるので、変わらないことに価値を見出してい行きたい。

 
 
 

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