映画の見方。
- Toshio Inose
- 2014年7月7日
- 読了時間: 1分
映像が印象に残る映画を観た。
光の作り方が丁寧で柔らかく、画面全体がとても優しい。
後半、すこし画作りが変わった気がするのは、主人公たちの成長と変化を表したのか?
ガチガチなライティング、HDRかと思うほどのキツイ画作りはインパクトがある。
しかし、自然光を活かした丁寧な画作りは見ていて疲れないし、心地よくいられる。
映画自体にも細かいところに心情の機微が何気なく現れていた。
ふと髪を撫でる仕草だったり、自然に顔を寄せるとか。
セリフの一つにも丁寧に心を砕いている気がして、嫌なことがない。
言葉は、足りなくても過ぎても、相手に誤解を与えたり理解してもらえなかったり、その結果、相手も時には自分ですら、傷つけてしまう。
「縁」とは、ある種の執着だと思うこともあり、相手が自分に執着していないならば、それは「縁」がなかったということなのか、と思う。自分が思っている「コトの程度」を相手が同じ程度に受け取ってくれていなかったことがわかった時にイラつき、不快感を表し、それを相手に伝えてしまう。
そんなことを経験したあとのガサついた心でも、この映画を見たあとはいくらか柔らかくなっていた気がする。

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