古いレンズを使う。
- Toshio Inose
- 2016年1月19日
- 読了時間: 2分


ライカの3aズマールに接写用のNookyをつけて撮った。
上は絞りを9、下は開放の2.5、フィルムはTMY400、現像液はT-MAX Dev. 印画紙はオリエンタルのRC。
ズマールは1933年から1938年まで作られていた。
今や、こういう古いレンズをデジカメにつけて撮ることが普通になっている。
そしてレンズ描写を語ってみたり。
そういう「遊び」方があるのは面白い。
けど、さらに言えば、やはり当時のレンズは当時と同じようなアウトプットでその描写を見るのも良い。というか、むしろそうする方がよくわかると思う、いろいろと。
古いので個体差もあることを前提に。
開放ではすごくポヤポヤしてる。コントラストも弱く、1段、2段絞ったくらいじゃポヤポヤは甘いママ。
解像度が低いことを合わせてみると、どうにも緩い画にしか見えない。
しかし、その緩さがトーンのなだらかさ、この白いバラの甘い雰囲気を引き立てる気がする。
これをデジタルで撮ってみると、緩さは残っているが何かが違う気がする。
シャープネスであったり、コントラストであったり、トーンであったりがデジカメの頭の良さによって少しだけ現代チックな画作りになってしまうような。
こういう古いレンズを楽しむには、当時のそれと同じように楽しむのが良いかと思っている。
解像度について言えば、当時一般的に大伸ばしといってもせいぜいが8x10くらいではないか。
そう仮定すれば、このズマールの解像度で用は足りたのではないか。
(だとすれば現在のカリカリな画に合わせたカメラの画作りとは合わないのは当然か?)
この古いレンズ、この80年間にどんなものを写してきたんだろう。
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