どんな写真が良いのか
- Toshio Inose
- 2023年1月11日
- 読了時間: 1分
常に頭の片隅に、本当に四六時中、こんなことを考えている。
人を写している写真に興味が移ってから、「良いポートレートとは?」といつも考える。
撮影者が満足すれば良いのか、被写体が満足すれば良いのか、両者の考えが一致しなかった場合は?
デジタルが良いのか、フィルムか、フィルムが良いのなら何故フィルムなのか?
微細な粒子の教科書通りのトーンが良いのか、教科書的なトーンの向こうにある「より写真にしかできない」トーンを表現したプリントが良いのか?現代のレンズでコントラストもピント面の解像度も高い方が良いのか、個人的な趣味でやわらかいレンズでなだらかなトーンのネガを作った方が良いのか?
被写体は笑顔が良いのか、笑顔でなくても良いのか?
ライティングはシンプルか、手をかけで組んだ方が良いのか?
昨日撮ったあのカットは、他の方法はなかったのか?再撮影できるのか否か?
答えがないことを知っていながら、撮っていかなければならない。
他人が良いと言っても、自分で納得いかないから、仕方ない。
答えを明確に出せる人が、羨ましくもあり嘘くさい。
「なぜ?迷わないんだ?」と思う。
写真に正解がないのに、何故、「これでいいですよ」って言い切れるのか?
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