マナーだけの問題?
- Toshio Inose
- 2020年10月14日
- 読了時間: 1分
「あれ、何で撮ってんの?」
コスモス畑の隣のアスレチックで遊んでいた小学生の女児が発した一言。
目線の先には、黒い一眼レフカメラを持ったおじいちゃん。
そのおじいちゃんは、知らんぷりしてその場から離れていった。
「あれ、何で撮ってんの?」同じ質問を繰り返す女児。
確かに「何で撮ってんだ?」と思う。
もう少し詳しく言えば、「何で見知らぬ子供を撮りたいんだ?」となる。
要は「写真を撮りたい欲に駆られた」ということなんだろうが、なぜ、その個人的な欲を他者に無断で、しかも無言で向けられるんだ?と思う。だから、写真を撮る人は嫌われる。
線路脇に三脚立てるおじいちゃん、営業中の線路の上にカップルと立たせる自称カメラマン、たどり着く道のない菜の花畑の真ん中に立つモデルとライティングするスタッフに撮るカメラマン、街中で気づかれないようにすれ違う女性を無断で撮っている気持ち悪い自称写真家。
何故、個人の欲を他人に無断で向けるんだろう。個人の欲を法律よりも上位にしているんだろう。
写真は、世の中を写すし、人を写す。そこに撮影者のエゴはどうあるべきなのか。
そして、エゴの後ろにある撮影者の責任は、どうあるべきなのか。





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