予算と記録
- Toshio Inose
- 2023年8月9日
- 読了時間: 1分
撮影の企画を出した時の断られる理由のほとんどは「予算がない」である。数百万、時には数千万の年間予算を取るイベントですら、全体の規模から見たら多くはない撮影のための予算がない、と断られるのである。
イベントの撮影は、そのイベントでしか写せない。すごく当たり前の話である。そして、イベントの記録は、今年のためにあるのではなく、来年以降のイベント時のPRの素材、さらに記録となるのである。つまり、今日の写真は今日のために撮っているのではないのである。
結果、昨年のイベント写真がないから似たような写真を転用することになるのだが、それでOKなクライアントも多い。もちろん、依頼主がOKならそれでいいのだろうが。
一方、毎年イベント撮影のオファーをいただいているところもある。そこは、撮った画像を団体の活動に使ったり、翌年のポスターやPR活動に使っている。こちらも毎年撮らせてもらっていれば、イベントの撮影ポイントを把握できるようになるし、より多くのポイントに目を向けることもできる。
この予算の壁を越える撮影結果を提示できていないこちらにも、まだ出来ることはあると考えている。去年よりも「ぐっ」とくる記録写真で記憶に残る画像を。
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