写真の褒め言葉
- Toshio Inose
- 2020年8月21日
- 読了時間: 1分
「綺麗」とか「すごい」とかいろいろあるが、頭に「実物より」という言葉がつくと、「よっしゃ!」と思う。
写真は、見たままに写すのが難しい。「どれだけ実物に忠実に撮るか」という技術面の当たり前の課題がクリアできるようになってくると、その次の段階として「いかに自分が見たものを、自分にしか撮れないように撮るか」を欲するようになる。その「自分にしか撮れない」という自負を支えにした写真を「実物より良い」と評価されると、嬉しい。
実物より良いのは当たり前なのかもしれない。
レンズを通した光とファインダーで切り取り、フィルムなりセンサーで光を受け取って、最終的にはデータなりプリントなりでさらに手を加える。撮影者なりのセンスを持って。
逆説的に、実物の見た目よりも変(背景真っ白、鮮やかすぎる、暗すぎる、明るすぎる、歪んでいる、曲がっている・・・)な写真は、下手くそなのか失敗しているのかどちらかだ。
写真の最低ラインは、実物に忠実かどうか。その先に、撮影者が見たものを写せているか。
写真を撮るときだけでなく、見るときにも自分なりの見方を意識した方が良い。
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